(こんなに手軽に自分の姿を撮影して見ることが出来るなんてなにやら「!?」なのだが!?これ携帯電話で撮影)
この動きを見て、私も驚いた。胴体の柔らかさと軽さ。変幻自在の動きは、まるで海中の軟体動物のように柔らかい。けれども液状の変化につきものの粘度(ねばり)がない。かと云ってサラサラでもない。むしろ、軽くてあっさりとした質感とでも云おうか。「柔らかさ」と「軽さ」を同時にもつ動きは、他のものでは喩え難い。
他のもので喩えられないので、その感じを『ゆるみ』と名付けた。
この動き、こんな格好をしてやろうと、意気込んで(意識して)やっているわけじゃない。
先ずは、腕二本・肢二本の合計四本を柱にして地面に垂直に立てる。この柱にハンモックをかけるように、胴体を吊り下げる。
四本の柱が垂直にバランスよく立っていると、姿勢を維持する筋肉の緊張はほとんど必要が無くなる。とくに胴体は姿勢を保つための緊張からまったく開放されて、ハンモックやロープのように柱の間に吊り下げられ『ゆるみ』垂れ下がる、ちょっとの風や、押しやる力でユラユラと揺れ始める。
一人で動くときは、充分にからだを緩めた状態で、ほんの少しバランスを崩してやると、からだの中身が流動し始める。ある方向に流れ行くに任せておくと、からだ全体のバランスが崩れる手前で、バランスをとりもどす方向への動きが返ってくる。そして新たなバランス地点を通過して、また何処へかと流れ行く。からだの流れはあらちへこちらへと、風の吹くまま気の向くままに、行ったり来たり。水平方向だけでなく、鉛直方向(地球の中心方向)に向かって流れれば、反動で天に向かって流れ行く。変幻自在・自由自在な動きとなる。タユタイ ウネリ タダヨウ。