2011年07月31日

【9】 『お尻の妙なる響き』

『ゆるみ』ばかりを云うが「筋肉を緊張させているではないか!」とお叱りを受けそう。確かに筋肉を使っています。ただし力を出すためには筋力を使っていない。

運動する時は筋肉を収縮する力で体を動かしていると普通は思われている。

しかしながら実際の筋肉の役割は、動きの方向を定めたりからだを支えるバランスを調整したりと、動きの微調整を担当している。からだの動静様々な状況に対応して筋肉は、常に微妙な緊張弛緩を繰り返している。

大切なのは緊張の量(筋力)ではなく、変化への対応能力(感受性)である。

それでは運動したり、物を動かしたりする力は何処から来るのか。自重(体重)からである。

動画を見て欲しい。とくにこの動きは動画の音声♪をONにして聞いてほしい。



足を跳ね上げる直前、直立した膝をゆるめて、全体重を足裏に落としているのがわかる。重力に任せて落下した体重のエネルギーは、地面で遮られ反発力となってからだを跳ね返す。(鞠突きの要領)

このとき片脚(半身)を軸として立ち地面からの反発力を受け留め、反対側の足の力を抜きゆるめておくと、軸脚の股関節のわずかな上下動によって、垂れ下がった反対脚が引き上げられ弾み上がる。

弾み上げられた足裏は柔らかく素早く、これまた柔らかいお尻(臀部)を叩き、「ペン!」「ポン!」「パン!」と妙なる音を響かせる。

これが、重さ(体重)のエネルギーを運動エネルギーに、更に音声のエネルギーへと変化させて行く仕組みである。

からだはエネルギー(力)の通り道(導線)であり、筋肉の役割はエネルギーを導く為の姿勢のコントロールに置かれている。そして運動エネルギーの源は、地球の重力である。

動きのコツは筋肉の存在を忘れて動くことです。

これらのことは野口三千三先生が体操教師として、戦後から1998年御逝去に至るまで、繰り返し世間に訴え続けて来たことである。

もう「筋肉を鍛える!」と云う発想は捨て去りたい。『ゆるみ』に意識を据えて、筋肉を忘れて動きを楽しめば、生活の中で、仕事の中で、遊びの中で、からだは自然と育つ。動くことの喜びを私達に手渡してくれる。「踊り!」である。




posted by セトジマミツル at 14:35| Comment(0) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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