2011年10月29日
みみをすます
野口体操『からだに貞く』。私流で云うと「からだのこえに耳を澄ます」。耳をすますとは、自分を消して(虚しくして)聞こえて来るのを待ち受ける態度。だからと云ってからだの中から御託宣のような声が聞こえて来る訳ではない。これは喩え。野口体操の種々の動きの中で「みみをすます」ことが大事。動きの中で、時々刻々のからだの変化の感じに注意を向け(みみをすまし)、その変化そのものに成り切ること。意識はからだに和して解ける。自由が自分の中に息づくことを識る。スタニスラフスキーは受動的集中と呼んだ。
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