2011年07月19日

【4】 『ゆるみ』 崩れ 流れ 動く

「タユタイ ウネリ タダヨウ」と名付けたこの動き。まさに『海』である。進化の過程で、海洋の環境をからだの内部に包容し陸に上がって来た生物の、先祖(海)帰りの動きかも知れない。


これ(ヨツバイのうごき)も、皆の前でやって見せるとひどく驚かれる動きだ。「!?」・「不思議!」・「やわらかい?」と、見ている人達の息を呑む雰囲気が伝わって来る。私も自分のこの動きを見るのは初めて。

(こんなに手軽に自分の姿を撮影して見ることが出来るなんてなにやら「!?」なのだが!?これ携帯電話で撮影)

この動きを見て、私も驚いた。胴体の柔らかさと軽さ。変幻自在の動きは、まるで海中の軟体動物のように柔らかい。けれども液状の変化につきものの粘度(ねばり)がない。かと云ってサラサラでもない。むしろ、軽くてあっさりとした質感とでも云おうか。「柔らかさ」と「軽さ」を同時にもつ動きは、他のものでは喩え難い。

他のもので喩えられないので、その感じを『ゆるみ』と名付けた。

この動き、こんな格好をしてやろうと、意気込んで(意識して)やっているわけじゃない。

先ずは、腕二本・肢二本の合計四本を柱にして地面に垂直に立てる。この柱にハンモックをかけるように、胴体を吊り下げる。

四本の柱が垂直にバランスよく立っていると、姿勢を維持する筋肉の緊張はほとんど必要が無くなる。とくに胴体は姿勢を保つための緊張からまったく開放されて、ハンモックやロープのように柱の間に吊り下げられ『ゆるみ』垂れ下がる、ちょっとの風や、押しやる力でユラユラと揺れ始める。

一人で動くときは、充分にからだを緩めた状態で、ほんの少しバランスを崩してやると、からだの中身が流動し始める。ある方向に流れ行くに任せておくと、からだ全体のバランスが崩れる手前で、バランスをとりもどす方向への動きが返ってくる。そして新たなバランス地点を通過して、また何処へかと流れ行く。からだの流れはあらちへこちらへと、風の吹くまま気の向くままに、行ったり来たり。水平方向だけでなく、鉛直方向(地球の中心方向)に向かって流れれば、反動で天に向かって流れ行く。変幻自在・自由自在な動きとなる。タユタイ ウネリ タダヨウ。

判り易いところでは、象の歩み行く姿・スプリンターの走る姿等々、動物の動きは流れによってバックアップされている。流れはバランスが崩れることで始まる。バランスが崩れるためには『ゆるみ』が必要である。『ゆるみ』は動きの母胎である。こえ(発声)もこの流れの顕在化したものである。

意識とその指示による筋肉の緊張の役割は、流れのコントロールにある。このことはまたの機会に。ともあれ、動くときには、筋肉の緊張に意識を使うのではなく、からだの『ゆるみ』意識を向けて見て欲しい。動きの楽しさが脹らんでくるかも知れ無い。

自由とはからだの内なる自然の流れに身を任せることか!




posted by セトジマミツル at 00:23| Comment(0) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

【5】 からだバンジー

また不思議!?非常識!?なうごきだ。でも人間の動きからちょっと観点を外してみればそうでもないかも。バンジージャンプを思い出せばいい。


これも『ゆるみ』の動きである。

かなり劇(はげ)しく全身が上下に弾んでいるが、筋力はほとんど使っていない。両腕とかかとを支点にして、全身が落下する。引き伸ばされ凹状になったからだは、落ちきった弾みで、バンジージャンプのようにこんどは宙に向かって浮かび上がる。はずみ返った全身は、最頂点で凸状にになって空中に浮かぶ。やがて再び落下を始める・・・・・。後はこの繰り返し。

バンジージャンプと違うのは、足先のスナップ(ばね)を使って、動きのエネルギーを供給できること。(よく見ると足先から上体の方へ波が抜けていくのがわかる。)だからバンジーのように振幅が納まることなしに、動きを繰り返すことが出来る。からだの柔軟性(『ゆるみ』)を利用した動きだから、筋肉は休んでいる。そのため息切れをすることも無い。

やっていて面白いのは、凹状最下点と凸状最上点に来たときのからだの感じ。最下点では落下・上昇速度はゼロになるが、落ちる力とはずみ上がる力とが拮抗して、からだがぎゅっと引き締まる。反対に最頂点では、上昇・下降の両エネルギーが打ち消しあって、無重量状態となり、宙にふわりと浮かんだ浮遊感がある。浮かれ心地の開放感。

これが『ゆるみ』の変化=緊張弛緩の面白さ。

この動き、「腕立て伏せ」が嫌いな人でも出来ます。腕の筋力必要ないから。それでいて、もっとエネルギッシュに見えて、気持ちいいときている。云うことなしのうごき!?


posted by セトジマミツル at 15:55| Comment(0) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月25日

【6】 一点逆立ち

スカイツリーと呼びたいのだけど・・・・。


頭のてっぺん、頭頂の一点で立っている。

両腕は掌を後頭部で組み合わせ、手首・前腕・肘は地面に柔らかく密着している。つっかえ棒のように固めてはいない。云うなれば「一点逆立ち」だ。

馴れてしまえば、立つのはどうと云うことはない。気をつけるのは、足先が地面を離れるまで。

正座から頭のてっぺんを地面に付け、両腕を頭に添える(頭頂と両肘でだいたい正三角形になる)。

腰を上げながら、頂点一点に重さをかけて行く。背後に倒れ込みそうになるが、それでも背中を緩めていると、足先が地を離れ、足腰が宙に浮き、続いて首筋から胴体・腰が直立する。

胴体が頂点一点の上に乗って安定したところで、天頂に向かって足先を伸ばしていけば、無理なく納まりの良いところに姿勢が決まる!逆立つ!

注意したいのは、足を跳ね上げたり腕を突っ張ったり、力を入れて無理矢理からだを持ち上げようとしないこと。ただただ背中を緩めたまま、『ゆるみ』に任せてからだの流れの移り変わりに、身を預けて行く。

上手く行かないときは、結果を急がずに、首から腰にかけて、背骨を充分に緩めてから再チャレンジ。

一点逆立ちは、『ゆるみ』になりきる動きである。それだけに、いろいろな私の見解を重ねて見たくなる。例えば「正座から、一点逆立ちを経て、正座に還る。私はこの一連の動きに、般若心経の「色相是空 空即是色」を重ね見ている。」さらには「五重塔と一点逆立ち」等々。

それを語るのは、またの機会に譲ろうと思う。





posted by セトジマミツル at 22:47| Comment(2) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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