2011年07月26日

【7】 『四股の動き』

「四股のポーズ」である。でも私は「ポーズ」と呼びたくない。ポーズは静止を意味するから。

「四股の姿勢」ならば、姿勢は姿(すがた)と勢(いきおい)で、外形(みてくれ)だけでなく、姿から溢れ出る勢い(=内的な不可視の「動き」の現れ)が言葉に含まれるから。


私的には『四股の動き』と呼びたい。やっている実感で云うと、足裏から頭頂・指先まで力(『ゆるみ』の沸騰=「動き」)が満ちている。「動き」は内部から外部へと発散し拡がって行く。

前置き長いけどやってることは簡単!

正面から見ると、足首が直角、膝が直角、股関節が直角、腕が胴体に直角、つまり四肢の全てが胴体に直角になる。足裏・腿・両腕の肩から指先まで、それぞれが地面と水平になる。

真横から見ればからだ全体が平面(鉛直面)に平らに収まる。胸を張り上げたりお尻を突き出したり、顎を上げたりは禁止。足先は出来る限り真外を向く。

立て看板に等身大の「大」の字を書いて横からみたら厚みがない。そんなつもりで立つ。実際にはできないに決まってるけど「つもり」になるのが大事!

前後のバランスがギリギリ保てるくらいの不安定の中で立つ。腰を落とし込むのが大変ならば無理に深くする必要はない。股関節の直角は徐々に馴らして行けば良い。

「立」の字は人が立った姿を表す「大」の字に地面を表わす「_」(下線)を付け加えたもの。四股(シコ)は、立つことの練習。

視線は正面はるか遠く水平線に置いて、視界は背後まで広げる。指先も無限の彼方に伸びる。

ハアハアしてくるのを肩を降ろして腹・脚に堪(こら)えて、短時間で良いからからだ(姿勢)が『決まる』のを意識してストップモーション。10秒でも長いかも。

繰り返す度に足腰やからだの感じが少しずつ変わって来るのが分かる。腰を上げて二本足で立つと自然に息(呼吸)が深くなる。地に足が着き視野が広くなる。

からだの内圧(『ゆるみ』)によって全身の筋肉が隅々まで張り詰める動きである。

注意して欲しいのは、縮こまった筋肉が引き延ばされ痛みを伴う場合がある。そのときは時間を短く回数を少なく、段々に馴らして行くこと。(この痛みは「良い痛み」)

裂傷や挫傷や神経に触れたような痛み(「悪い痛み」)のときは、動きを止めて他の『ゆるみ』の動きで一番気持ちの良いのを丁寧にやって、自分のからだとの『ゆるみけーしょん』を深めてから再度挑戦してみて欲しい。

効果の程は云々せぬが先ずはお試しあれ!健康法やからだの基礎作りには最高のポーズ。アンチエイジングやストレス解消・メタボ対策にも、何でも御座れの動きである。


[豆知識:固体・液体・気体を物質の三態と云うが、気体は分子間の距離(=隙間=『ゆるみ』)が最大となる]




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2011年07月28日

【8】 『前突き!〜☆』

『ゆるみ』と緊張の動きです。中国拳法ではない!?



腕が前に突き出された瞬間、わずかな一瞬だけど全身が緊張して固まっている。このときからだが「決まる」。

「決まる」を説明するのが難しい。ゆるみがゼロの『ゆるみ』と云っても判らないよね。要は全身が納まるべきところへ治まる。

大地を踏み締め、大地から貰ったエネルギー(勢い)が、一瞬の中に結晶する。からだはきっちり「いま・ここ」に固定化しているので、不可視の「勢い」だけが指先から噴出する。これって正面に立ってからだ(感覚・感受性)で受け止めて見ると良く分かる。勢いがこちらのからだに通じるのが体感できる。

『ゆるみけーしょん』を他者と共有することの始まり。頭じゃない!感じる世界の出来事。

私は演出家&「からだとことばのレッスン者」、竹内敏晴の弟子である。この「動き」のあたりから、竹内レッスンへと観点が移行して行くと思う。

自己との『ゆるみけーしょん』から他者や世界との『ゆるみけーしょん』へと(^-^)/

もう少し時間をかけて、野口三千三先生(野口体操)の世界を逍遥するのも面白いけど(^-^)/

posted by セトジマミツル at 00:16| Comment(0) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月31日

【9】 『お尻の妙なる響き』

『ゆるみ』ばかりを云うが「筋肉を緊張させているではないか!」とお叱りを受けそう。確かに筋肉を使っています。ただし力を出すためには筋力を使っていない。

運動する時は筋肉を収縮する力で体を動かしていると普通は思われている。

しかしながら実際の筋肉の役割は、動きの方向を定めたりからだを支えるバランスを調整したりと、動きの微調整を担当している。からだの動静様々な状況に対応して筋肉は、常に微妙な緊張弛緩を繰り返している。

大切なのは緊張の量(筋力)ではなく、変化への対応能力(感受性)である。

それでは運動したり、物を動かしたりする力は何処から来るのか。自重(体重)からである。

動画を見て欲しい。とくにこの動きは動画の音声♪をONにして聞いてほしい。



足を跳ね上げる直前、直立した膝をゆるめて、全体重を足裏に落としているのがわかる。重力に任せて落下した体重のエネルギーは、地面で遮られ反発力となってからだを跳ね返す。(鞠突きの要領)

このとき片脚(半身)を軸として立ち地面からの反発力を受け留め、反対側の足の力を抜きゆるめておくと、軸脚の股関節のわずかな上下動によって、垂れ下がった反対脚が引き上げられ弾み上がる。

弾み上げられた足裏は柔らかく素早く、これまた柔らかいお尻(臀部)を叩き、「ペン!」「ポン!」「パン!」と妙なる音を響かせる。

これが、重さ(体重)のエネルギーを運動エネルギーに、更に音声のエネルギーへと変化させて行く仕組みである。

からだはエネルギー(力)の通り道(導線)であり、筋肉の役割はエネルギーを導く為の姿勢のコントロールに置かれている。そして運動エネルギーの源は、地球の重力である。

動きのコツは筋肉の存在を忘れて動くことです。

これらのことは野口三千三先生が体操教師として、戦後から1998年御逝去に至るまで、繰り返し世間に訴え続けて来たことである。

もう「筋肉を鍛える!」と云う発想は捨て去りたい。『ゆるみ』に意識を据えて、筋肉を忘れて動きを楽しめば、生活の中で、仕事の中で、遊びの中で、からだは自然と育つ。動くことの喜びを私達に手渡してくれる。「踊り!」である。


posted by セトジマミツル at 14:35| Comment(0) | ストレッチ体操 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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